2007-01-01から1年間の記事一覧

雀々十八番

内幸町ホールにて 桂佐ん吉 「いらち俥」 桂雀々 「田楽喰い」 立川談春 「粗忽の使者」 桂雀々 「猿後家」 仲入り 桂雀々 「さくらんぼ」 落語家生活30周年を記念した桂雀々の独演会。全6公演・各3席づつで18席を演じて文字通り「十八番」を披露するという…

市馬・談春二人会

横浜にぎわい座にて 立川こはる 「たらちね」 対談 立川談春 「五貫裁き」 柳亭市馬 「佃祭り」 駄文を連ねる気持ちが失せるような見事な二人会。でも駄文を連ねます。こはるちゃんの落語を初めて聴けた。男物の着物に短髪。かわいい男の子のようなこはるの…

立川志の輔独演会

相模原市民会館 立川志のぽん 「つる」 立川志の輔 「みどりの窓口」 仲入り 立川志の輔 「ねずみ」 このところ、安田生命ホールとにぎわい座の志の輔独演会はことごとくチケット獲得に失敗している。こうなりゃ地方(相模原の方すみません)公演にでも行く…

『師匠噺』

浜美雪著 河出書房新社 抜群に面白い。 落語家12人が語る師弟の物語。終章の「立川談志と立川志の輔」は不覚にも涙がこぼれそうになった。 落語の師弟関係の何と濃密なことか。弟子たちが語るそれぞれの師匠は、人間性においても、芸の方向性においても、ま…

立川談春独演会「談春夏祭り」

神奈川県民ホールにて 立川春太 「子褒め」 立川談春 「茶碗の使者」 仲入り 立川談春 「蒟蒻問答」 「夏祭り」と銘打った休日の落語会、ならばと浴衣で出かけた。横浜駅での乗換えを面倒に感じ、市営地下鉄で関内駅まで行き、そこから徒歩。県民ホールの遠…

東西若手落語家コンペティション 第三回

内幸町ホール 林家ひろ木 「初恋」 三笑亭可龍 「宮戸川」 桂都んぼ 「兵庫船」 仲入り 三遊亭好二郎 「壷算」 桂吉弥 「ちりとてちん」 ひろ木。滑舌悪いなァ。上手い下手で言えば明らかに下手なんだけど、素人っぽい間とドギマギとして落ち着かない高座姿…

牡丹燈籠通し公演(後編)

横浜にぎわい座にて 柳家さん弥 「もぐら泥」 柳家喬太郎 「牡丹燈籠 栗橋宿〜幸手堤」 仲入り 柳家喬太郎 「牡丹燈籠 関口屋のゆすり〜十郎ヶ峰の仇討」 喬太郎が集中力とテクニックの高さを見せつけた。 最初の聴かせどころは平左衛門の最期の場面。孝助に…

昔昔亭桃太郎 三番勝負

池袋芸術劇場 昔昔亭A太朗 「権兵衛狸」 昔昔亭桃太郎 「勘定板」 立川談春 「天災」 仲入り 対談 昔昔亭桃太郎 「柳昇物語」 さて、この会に関して何を書けばいいのだろう。 それが聞き手の勝手な思い入れであったり、見当はずれな意見だとしても、これま…

立川談春独演会 第二回白談春

紀伊国屋サザンシアターにて 立川談春 「子ほめ」 立川談春 「おしくら」 立川談春 「文七元結」 性懲りもなくまた白談春に。前回「黒」に行けなかったのでよしとしてください。 今回は前座噺、二ツ目噺、真打噺を一人で披露するという趣向。「子ほめ」に入…

立川談笑独演会

国立演芸場にて 立川談笑 「堀の内」 立川談笑 「薄型テレビ算」 仲入り 立川談笑 「ジーンズ屋ようこたん」 「堀の内」。粗忽な男の粗忽な言動だけを描き続けるというのは実は相当難しい作業だと思う。クスグリの多い噺だが、下手な演者がやると男の実にく…

文月の二枚看板 入船亭扇辰と柳家喬太郎

博品館劇場にて 春風亭正太郎「転失気」 入船亭扇辰 「麻のれん」 柳家喬太郎 「お菊の皿」 仲入り 柳家喬太郎 「仏馬」 入船亭扇辰 「片棒」 正太郎は初めて聴く。正朝の弟子、入門してまだ1年と少し。へー、それにしてはやるもんじゃないか。とてもきちん…

柳家喜多八独演会「喜多八膝栗毛夏之巻」

博品館劇場にて 柳家ろべえ 「ちりとてちん」 柳家喜多八 「いかけ屋」 柳家喜多八 「おすわどん」 仲入り 柳家喜多八 「お化け長屋」 喜多八がお茶目を思い切り開放したほんわかと楽しく、しかも爆笑の渦巻く落語会。喜多八贔屓の欲目もあるかもしれないが…

大銀座落語祭 究極の東西寄席Gブロック

銀座ブロッサム中央会館にて第一部 加藤武 朗読 吉川英治「宮本武蔵」より宍戸梅軒 小沢昭一 朗読 永井荷風「榎物語」 第二部 桂米朝インタビュー 聞き手小沢昭一 第三部 柳家小三治「天災」 今日の会は批評の対象ではないでしょうね。東京やなぎ句会のお歴…

2007年上半期集計

今年1〜6月の高座(日記に書いていないものを含めて)を集計してみた。 落語会の回数 37 高座数(色物を含む) 124 「週一くらいで落語に行っている」と周囲には言っていたが、計算すると5日に1度のペースである。去年と比べると2割増しくらいの回数になって…

大銀座落語祭 究極の東西寄席Aブロック

銀座ブロッサムにて第一部 ザ・ニュスペーパー 第二部 桂雀々 「代書屋」 桂南光 「ちりとてちん」 桂ざこば 「遊山船」 第三部 立川志の輔「柳田格之進」 ザ・ニュースペーパーは小泉純一郎のモノマネから始まる。顔かたちと声を似せるだけでなく、思想を似…

牡丹燈籠通し公演(前編)

横浜にぎわい座にて 柳家喬之進 「寿司屋水滸伝」 柳家喬太郎 「牡丹燈籠 発端〜お露新三郎」 仲入り 柳家喬太郎 「牡丹燈籠 お札はがし」 果たして喬太郎が怪談噺を真っ当に演じ切るか、というのはあの場にいた喬太郎ファンの多くが抱いていた不安(期待?…

立川流同期会

イイノホールにて 立川談春 「棒鱈」 立川志らく 「たまや」(「天国から来たチャンピオン」より) 仲入り 鼎談 立川文都 「千両みかん」 お三方、ほぼ僕と同世代である。文都と談春は84年入門。志らくは85年入門。88年に揃って二つ目に。師匠が協会を脱退し…

柳家喬太郎独演会 みっちりナイト 

中野ZERO小ホール 柳家さん若 「真田小僧」 柳家喬太郎 「怪談のりうつり」 仲入り ペーソス 柳家喬太郎 「きさらぎ」 まさか喬太郎の落語で寝てしまうとは。 一番よくないのは「夢空間」でしょう。映画のプロモーションなんぞは配給会社のイベントでやれば…

志の輔落語 21世紀は21日

新宿安田生命ホール 立川志の春 「饅頭こわい」 立川志の輔 「千両みかん」 松元ヒロ 今日のニュース 立川志の輔 「江島屋騒動」 先日TBS「落語研究会」で放送されたばかりの志の輔「千両みかん」。この日同行の飲食業経営Wさんに、この「千両みかん」を焼…

米朝一門会

麻生市民館にて桂吉之丞 「動物園の虎」 桂吉弥 「ふぐ鍋」 桂米左 「七段目」 桂米朝 「夏の医者」 仲入り 桂九雀 「御公家女房」 桂南光 「皿屋敷」 ナマ米朝はたぶん7年か8年ぶり。最近の衰えについてはいろいろと聞いていたが、この機会を逃せばきっと後…

夕刊フジ平成特選寄席

赤坂区民センター 立川志らべ 「たぬき」 三遊亭遊馬 「酢豆腐」 柳家喬太郎 「諜報員メアリー」 仲入り 林家彦いち 「熱血怪談部」 立川志らく 「愛宕山」 喬太郎が弾けた。いや壊れた? この暑さなのでじっとりとした落語を演ると言って、じっとりと話しは…

柳家小三治独演会

横浜にぎわい座 柳家禽太夫 「元犬 」 柳家小三治 「湯屋番」 仲入り 柳家小三治 「茶の湯」 禽太夫。芸は悪くないんだけど退屈なんだよな。聴く者をぐっと引き付けるインパクトがない。華がないならないとして喜多八のような路線だってあるわけだし。 小三…

瀧川鯉昇独演会

横浜にぎわい座 瀧川鯉斗 「ん廻し」 瀧川鯉昇 「明烏」 仲入り 瀧川鯉昇 「ねずみ」 縄文人のような顔面の持ち主、鯉昇が「明け烏」の若旦那を。「え、無理」と思ったが、とても良かった。うぶな若旦那よく出ている。芸の力は容姿を超える。 「ねずみ」の小…

喜多八膝栗毛 春之巻

博品館劇場にて 柳家ろべえ 「たらちね」 柳家喜多八 「粗忽の釘」 仲入り 太田その・松本優子 唄と三味線 柳家喜多八 「子別れ」 ろべい、良くなっている。 変に力まず落ち着いた高座。この人は上手くなりそうだと思いながら聴いていたが、いかんせん長い。…

白談春

紀伊国屋サザンシアター Drハルの落語講義 立川談春 「文違い」 仲入り 立川談春 「紺屋高尾」 落語初心者向けの「白談春」。当方、かなり黒く汚れているがやはり行ってしまった。客席の7〜8割方は同じような人たち。

月例三三独演会

内幸町ホール 柳家三三 「百川」 柳家三三 「紙入れ」 仲入り 柳家三三 「今戸の狐」 「百川」。師匠の小三治の「百川」は大好きな噺の一つ。円生が作り上げた百兵衛の素っ頓狂な可笑しさをスケールアップさせた小三治「百川」を弟子はどう演じるか? まずは…

柳家喬太郎・神田山陽二人会

横浜にぎわい座にて 柳家小ぞう 「子ほめ」 神田山陽 「鼠小僧とサンタクロース」 柳家喬太郎 「カマ手本忠臣蔵」 仲入り 神田山陽 「七人の猿蟹侍」 柳家喬太郎 「猫久」 初めてのナマ山陽。とてもいい。若き日のねずみ小僧がサンタクロースに出会い、義賊…

志らく百席

横浜にぎわい座 立川志らべ 「持参金」 立川志らく 「火焔太鼓」 立川志らく 「粗忽長屋」 仲入り 立川志らく 「名言365」コーナー 立川志らく 「子別れ」 この日の三席は、どれも「志らく落語」とも言うべきオリジナリティ溢れる噺。まだ「百席」で演ってい…

第二回黒談春 

紀伊国屋ホール 立川談春 「花見の仇討ち」 仲入り 立川談春 「百年目」 ダルメシアンの着ぐるみ姿でコロ談春登場。談志師匠お気に入りの縫いぐるみライ坊の話をひとくさり。en-taxiにエッセイで20年も前のライ坊いじめが師匠に発覚。「志らくがやったのか」…

桂雀三郎独演会

内幸町ホール 桂雀喜 「牛ほめ」 桂雀三郎 「野崎詣り」 古今亭志ん橋 「だくだく」 桂雀三郎 「くっしゃみ講釈」 仲入り 桂雀三郎 「替り目」 前夜の深酒と寝不足がたたって眠い。睡魔に襲われ「野崎詣り」はほとんど覚えていない。 志ん橋。やはり途中から…