月例三三独演 新春特別公演昼席

内幸町ホール
古今亭朝太 「のめる」
柳家三三  「かつぎや」
柳家小満ん 「盃の殿様」
仲入り
柳家三三  「大工調べ」

08年の落語初めは三三から。
まずは朝太。志ん朝の前座名を受け継ぐのだから期待の若手だと思うが、実は初めて聴いた。三三の会の開口一番というのはいい勉強になるだろうな。どんどん呼ばれるように精進してください。テンポよく明るい高座で08年の初高座はスタート。
正月らしい「かつぎや」はいい出来として、どうも「大工調べ」が苦手になってきている。演者がどうのではなく、この噺の無理さが以前に増して気になるようになって楽しめない。大家に同情することしきり。
小満んは良かった。力の抜けたゆったりとしたリズムがとても洒脱で、廓を舞台にした落語には珍しくほのぼのとしたこの噺の世界にぴったりと合っている。心がふわりと軽くなるような高座だった。