談春七夜アンコール 東雲

にぎわい座にて
立川春太 「子ほめ」
立川談春 「三方一両損
仲入り
立川談春 「芝浜」

もう芝浜の季節か。早いな。
談春芝浜の夫婦は何とも言えず魅力的だ。
年齢はかなり若そうである。表通りに開いた魚屋に奉公人はいない。子供もいなさそうだ。だから大晦日の場面は2人だけの世界になる。そこで勝五郎の少年性というか子供っぽさが全開になる。かみさんの方も苦しい時期を乗り越えて自信をつけてはいるが、まだ十分に瑞々しい。照れながらのろけている勝五郎が可愛い。「鬨の声を上げて飲め」。いいセリフである。