YEBISU亭上方編

恵比寿ザ・ガーデンルームにて
桂吉坊  「七段目」
都んぼ  「替わり目」
トーク  まあくまさこ、吉坊、都んぼ、喬太郎、ゲスト新納慎也
仲入り
柳家喬太郎「牡丹燈籠 おみね殺し」

きれいな口跡でよどみなく流れる吉坊の「七段目」。達者だな。
都んぼ。「トンボ」という名前にまつわる苦労をぼやくいつもマクラから、陽気な「替わり目」に。安定した芸だがちょっと長かったかな。
トリは牡丹燈籠から「おみね殺し」。ここだけ取り出すと伴蔵の悪人ぶりが際立つ。通しで聴いた時にも思ったが、おみねをとりなしていく場面での伴蔵のロジックは惚れ惚れするくらい見事。あれではおみねも客も完璧にだまされる。

この日一番の収穫と言うか発見は、まあくまさこさんだった。人の話を全く聞いていないかのような進行至上主義と、まるで心のこもっていない相槌が、とてつもない破壊力の笑いを生み出す。この人と談春からませたら面白いだろうな。