桂文我 極彩色高座賑第二幕其の一

国立演芸場にて
桂阿か枝 「延陽伯」
桂文我  「しらみ茶屋」
牧伸二  「ウクレレ漫談」
牧伸二桂文我 芸談あれこれ
仲入り
桂文我  「らくだ」

「しらみ茶屋」を初めて聴きました。虱が生活の中からまるで消えた今では、掛けにくい噺だろうな。乞食に集めてもらった虱を芸者や幇間の背中に入れる描写なんかは下手をすると相当に気色悪いはずだが、そこは文我、身のこなしの美しさのせいか、小瓶から虱を注ぎ込む描写がちっとも下品じゃない。普通の遊びに飽きてしまうほど茶屋遊びをしてきた旦那の風情がよく出ていて楽しい一席。

74歳の牧伸二は元気一杯にウクレレ漫談。途中ロック調をはさみ、たっぷりの熱演でした。