らくだ亭

内幸町ホールにて

柳亭市朗「道灌」
入船亭扇遊「崇徳院
柳家喜多八「鰻の幇間
仲入り
柳家喜多八「いかけや」
入船亭扇遊「お見立て」

4月下旬から喜多八強化月間の趣である。30日は膝栗毛だし、5月に入って7日は睦会@にぎわい座、17日はビクター、23日はかもめ亭で殿下に会える。うれしいやら呆れるやら。本当は文鳥舎や鳥越落語会にも行きたいのだが、遠いんだよな。
それにしても、喜多八さんのよく働くこと。かわら版を開くと5月の出演は、7、8、11、13、15、17、18、19、21、23、31、鈴上、浅上、鈴中、鈴下、池下。寄席はいつものように出ずっぱりで、上席と下席は掛け持ちな上に11もの落語会にご主演ですか。やる気のないふりして、このワーカホリックぶりは尋常じゃあない。どうぞお体お大事に。

喜多八「鰻の幇間」をはじめて聴きました。絶品だった志ん朝「鰻の幇間」の言うまいとしてつい愚痴が止まらなくなる幇間とは趣を違えて喜多八の幇間は「こっちを向けよ、まだまだ言いたいことはあるんだ」と、怒り爆発。喜多八お得意の、感情のコントロールを失した人間を大いにデフォルメして描いて秀逸でした。
「いかけや」が素晴らしかったことは言うまでもなし。