立川談春独演会

本多劇場にて

立川談春春風亭昇太 対談
春風亭昇太  「力士の春」
立川談春   「噺家の春」
仲入り
立川談春   「木乃伊取り」

志の輔と(談春が)破門にした弟子を話題にした30分以上におよぶ対談が秀逸。
刻苦勉励といったものを感じさせないことが芸人の粋だとすれば、パルコ劇場1ヶ月連続口演の志の輔は当然、揶揄の対象となる。談春・昇太は志の輔を「あの人」呼ばわりして、その過剰なポピュリズムを嗤いながらも、そこにはわずかな嫉妬も感じられない。「本当にあの人はよくやるわ」という敬服が、戦う落語家である2人から出てくるところに志の輔の凄さがある。客席はそれをよく分かっていて明るい笑いが巻き起こる。
噺家の春」「木乃伊取り」ともに大変結構でした。