平成囃し座 其の十・人生博打だ!!の会

博品館劇場
桂吉坊   「一文笛」
立川志ら乃 「樟脳玉」
立川志の吉 「水屋の富」
仲入り
立川談春  「白井権八

志の吉に瞠目。これまで志の輔の会の開口一番で軽い噺を聴くのみで、「明るく丁寧」くらいの認識しかなかったが、なかなかどうもやるじゃない。富くじで大金を手に入れた後の悪夢にうなされる場面の、ねちっこい演じ方は師匠を髣髴とさせる。メリハリが利いていて噺をきちんと腹の中に入れたうえで高座にかけていることが伺える。
今回は最前列で見られたおかげで、志の吉くんの顔がよーく見える。もっと童顔の印象を持っていたが、近くで見ると口の周りや目尻なんかに意外と年が表れているのね。